キリマンジャロはアフリカ大陸の東海岸側にあるタンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。タンザニア最大の都市で旧首都のダルエスサラームからは500km北西に位置する。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。火山および山脈に属さない独立峰としては世界で最も高い。
キリマンジャロは標高が高いため高山気候となり、標高によって植生が違い、山頂部には氷河が存在する。
トランジットの待ち時間を含めると約30時間の渡航。
伊丹→成田→ドーハ→キリマンジャロ空港
トランジットの待ち時間を含めると約30時間の渡航。(往復60時間)
到着日は、アルーシャという麓街で宿泊し、翌日はマラングゲート(標高2000m)から6日間の工程でキリマンジャロ攻略に向けて出発!
期待していなかった御飯が、予想外に美味しく参加メンバー全員がペロリの御満足。
ここで参加メンバー紹介^_^
隊長…中森 章、参謀…川崎 雄也、若手…ケニー 東条、顧問…左 敬真
この標高まで上がると日本では見る事ができない星空が歓迎してくれます。赤道直下なので、北半球では見れない星座がズラリ。
また、3700mまで降るのは、もったいない気もしますが、高山病対策の為です。そして、このあたりからポーターが提供してくれる水が濁っている事に気がつき、若手のケニーが腹痛と悪寒に襲われる。プチ高山病と現地水のダブル攻撃。明日が心配。
サドルと呼ばれる不毛な砂漠地帯が長い。ケニーは、本調子までとはいかずも体調を復活。
高地のせいか?水のせいか?とにかく、全員オナラがよく出る。
狭い小屋で寝泊りしてると羞恥心もなくなるので、皆んな恥じらいもなく、勢い凄く大きな音でオナラをする。笑いながら調子に乗ってると、1人が少し深刻な顔をして、ちょっと出たかも、、、 そんなこんなで、6時間程でキボハットへ到着。この高さになると、少し動くだけで息切れすると同時に心拍数が上がる。
空気は地上の約50%!標高が500メートル上がると-5%!富士山は3780mなので、地上の60%の空気量。
キリマンジャロ山頂のウルフピークは5865mは地上の約40%。
雄大にそびえるキリマンジャロを目の前に、皆んな口を揃えて、「この山に登るの無理やろ」「早く日本へ帰りたい」なんで、こんな大変な企画をしたのか後悔と未知の経験が出来る事への不安と希望を抱きながら、深夜のアタックの為に就寝。因みに高地になればなるほど、spo2が下がり寝れません…。地上では98〜99が平均ですが、高地で呼吸を意識せずに油断していると、あっという間に70前後まで下がります。これが地上だと完全に病院で入院レベル。では、12/6のアタックが成功するかお楽しみ下さい。
⼭登りのポイントとして、温度調整は必須。
私、寒さに弱いので、かなり不安を抱えながらギリマンズポイント(5685m)へアタック開始。
ポーターが各メンバーの体調や体⼒から、この⽇の配列が発表された。学⽣時代のレギュラー発表のような感覚で居⼼地がいい瞬間。
先頭は...①左← ②ユウヤ← ③ケニー ←④中森隊⻑
私はシンガリ。この冒険で初のシンガリ!!
左顧問は、まさかの先頭に意欲を⾒せる。
2番⼿は安定のユウヤ!体脂肪が10%前半とバリバリのアスリート系だが、私同様に寒さに弱い。
ゴープロ担当のケニーが、若年者という事もあり、だいたいシンガリを務めていたが、最終⽇は3番⼿。
円陣組んで、⾏くぞー!!!
意気揚々とスタートするも、10分位で笑顔は消えて息が上がる。⼼拍数が130前後を推移する。標⾼が上がれば上がるほど厳しくなるのに、この状態が6〜9時間続くと考えると、開始早々に⼼が折れそうになる。50歳代を、どのように⽣きて⾏くか考える為に挑戦しているが、考える余裕は1ミリもない。
とにかく⼀歩⼀歩、⾜元を確認しながら歩く。⼀歩⼀歩、少しずつだが上に登る。
ここで、若⼿ケニーが、「⾏けますよ!もうすぐ5000mです!」励ましの⾔葉を連発!!ゴーゴー東京本部、未来の役員候補は頼もしい!富⼠⼭の時もケニーには、凄く⽀えてもらった。
安定のユウヤは、標⾼を確認しながら登るも、寒さで参っている様⼦。⼝数もなく、黙々と登るも、150分辺りからユウヤの⾜も⽌まりだす。
中森は、気分を紛らわす為に楽しい事を考えようとするが、まったく考えられない。
とにかく後悔しないように、⼈⽣の数時間だけを頑張るしかない。そんな思いを1000回以上ループしながら登るも、胃がムカムカしだし、⼿⾜が痺れている。完全に⾼⼭病の初期症状。呼吸を意識するが、なかなか改善出来ない。ヤバイ。
標⾼5200m辺りから、まめに休憩を取るようになり、少し改善。
そして街明かりが⾒えたので、まさかケニア側?と思いポーターに質問すると、ビンゴ!!キリマンジャロはケニアとタンザニアの国境にあります。なんか得した気分:)
ここからは、黙々と登る。
⼀歩⼀歩、⾜元を確認しながら登る。
なんでこんな企画したんやろ、、、
⼈⽣のこの数時間だけ死ぬ気で登ろう、、、そして、中森章の履歴書にキリマンジャロ登頂を⼊れよう。
過去と現在と未来が永遠にループする。
標⾼5400mを越えた辺りで、ポーターのキムがチーム再編成。
①中森隊⻑← ②ケニー ←③ユウヤ ←④左顧問
なんかよくわからないけど、いつものポジションに戻る安⼼感で嬉しい。かなりトレーニングは積んできたので、体⼒はまだまだある。
⼿⾜の感覚がないまま、⼀歩⼀歩登る。⾜元を確認しながら。
気がつくと、少し明るくなってきている。
おそらく、もうすぐ登?!クライマックスは突然きたーーー
ギルマンズポイント!!!
ええーーーマジでーー5685m
興奮が覚めた途端に軽い頭痛と胃がムカムカしだしました。完全に⾼⼭病(T_T)
登って来た道を引き返すだけだが、道中の⻑さを記憶してるだけに⾟い。下⼭に約11時間。
1番近いベースキャンプで疲れた⾝体を休めたいが、寝ると呼吸が浅くなり、さらに⾼⼭病が悪化する恐れがあるので、急いでパッキングして下⼭を開始する。※15分
※実際に担架で運ばれてる外国⼈がいました(’Д’)
ホントに⾟い。約30年ほど、⾵邪をひいてないので、症状がよくわからないけど、悪寒がする。久しぶりの体調不良。仲間達が励ましの⾔葉を掛けてくれるのが嬉しい。可能であればタクシーに乗りたい。
とにかく⾃⼒で降るしかない。⾃分の⾜で⼀歩⼀歩。
ずっ〜と気分が悪い。⾜が痛い。全員がグロッキー状態。
ちょっとの段差につまづき、砂利や砂地では⾜の踏ん張りが効かない。ザザ、ザザ、
早く低地に⾏きたい。早く⽇本に帰りたい。
ホテルに着いても、⾃宅に帰るには30時間。ウンザリするくらい⻑い⻑い帰り道。だけど、何故か⼼地良い。
⼀緒に登る仲間や、この期間も会社を守っているスタッフ。
下⼭開始5時間で、電波塔が⾒えてきた!ホロンバットに到着!!ヤッターやった!!!!!やっと寝れる。
そして、、、、、
㊗祝いのタンザニアダンス